はじめに
野尻湖の春のド定番である『ミドスト(ボトスト含む)』や、アフターから晩秋にかけて常にデッキから降りることのないリグのひとつである『スモラバ』。
各社から専用の竿がリリースされるなど、どこか専用タックルの必要性を感じてしまいますが、(金銭的に余裕のない一般アングラーにとっては)一つの釣りに特化した竿を購入するのは非効率的です。
個人的に野尻湖に通い始めて8年目となる中で、比較的凡庸性が高く、年間を通じて船から降ろすことのない、ミドストやスモラバに最適な名竿をご紹介します!
アブ スチュディオスFSS-60ULS
自分が使用しているロッドは、ずばり『アブ スチュディオスFSS-60ULS』です。
比較的古い竿であり、約3回に渡ってモデルチェンジされているので、中古売り場でも店の片隅に追いやられているような感じですが、個人的にはまだまだ現役の名竿だと思ってます。
そもそもスチュディオスとは?
多くのシリーズを有しているアブガルシアにおいて、スチュディオスとはどんなシリーズなのでしょうか。公式HPによると、
フィールドで得た知識と経験に基づき、緻密に計算してバスを見つける理論派トーナメンター小森プロ。
数々のトーナメントで結果を出してきた彼のフィッシングスタイルをロッド開発に反映したSTUDIOUSシリーズ。熱心な、勤勉なという意味を持つSTUDIOUSは、小森プロならではの膨大な理論を具現化した真のコンペティションモデル。そのポテンシャルは彼の2008・2009年の結果を見れば明らかです。
出典:アブガルシア 公式HPより
と書かれており、国内最高峰のバス釣り団体であるJBトップ50で複数回の年間王者を獲得した、小森嗣彦プロがプロデュースしているシリーズです。
個人的に、小森プロはスモール戦に強いイメージで、彼がリリースするロッドはスモールレイクで活躍しそうなラインナップが多いように思います。
スチュディオスFSS-60ULSの魅力は唯一無二のティップ
この竿の魅力はなんといっても、釣りがうまくなったと錯覚するようにリグを扱える唯一無二のティップでしょう。
実際の紹介文にも、以下のように書かれています。
しなやかなティップと美しいベンディングカーブ、機能性重視のスマートなグリップが特徴の扱いやすい6フィート。
パワーのあるバットと喰い込みのいいソリッドティップは繊細なバイトを確実にフッキングさせ、ランカーサイズの強烈な引きにも余裕で対応します。1/32~3/32ozのダウンショット、1/32~1/16ozのジグヘッド、0.2~2gのネコリグ、ノーシンカーなどライトリグ全般にオススメです。
出典:アブガルシア 公式HPより
ライトリグが高次元で扱えますが、それでも自分がミドストとスモラバのメインロッドとして使用する理由は、
①シェイク時の重みを適度に感じ取れるソリッドティップ(≒一定のアクションをつけやすい)
②適度に張りがあるため根掛かりしづらく、複雑な地形変化もストレスなく扱える
といった理由です。
普通、ソリッドティップといったら穂先が柔らかすぎて、ボトムのストラクチャーに深く刺さって抜けなかったり、感度が落ちたりと弊害が多いですが、このロッドの適度な張りは、岩や赤土、ゴロタ石等の多い野尻湖のバンクでは非常に大事ですね。
唯一の弱点というか、こればっかりはバランスの問題もあるので仕方ないのですが、バットに一番近いガイドが小さく、バス釣りで最も多用される2500番台のリールだと扱いづらいこと(ちなみに自分は08ツインパワー2000Sや12ルビアス2004で使用します)。
それさえ解消されれば、価格よし!(中古市場で10,000~15,000円)、性能よし!(現在も試合で使用する超一軍)、見た目よし!(他の竿にはない独自のカラーリング)と、これから野尻湖の春の釣りに挑戦したいと思ってる方や、キャロロッドは持ってるけど、もう1本だけ竿を追加してライトリグの幅を広げたいって方に非常におすすめです!
最新シリーズにも要注目
そうはいっても、2008年頃リリースされているので、かれこれ10年以上は現役でいるということになります。
となると、最新シリーズも気になるところ。
ここ最近は高額出費が重なっているので厳しいですが、いずれはFSNS-60ULS II MGSやナノシリーズ等も使用してみたいと思います。
2019野尻湖解禁日の第一投目は間違いなくこの竿となりそうです!
(実際に使用した釣行記はこちら)
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