ホタルイカ捕り初心者が用意すべきものや、ホタルイカに遭遇する確率を確実に上げる方法を地元の方に聞いてきました!
というのも、この日は友人とまさに今が旬な「ホタルイカ」を捕りに行ってたので、備忘録も含めて記しておこうかなぁと。
友人は数回の経験があるものの、自分は全くの初心者で用意するものもホタルイカの基本情報も全く分からず。笑
幸いにも行った先で漁協の方や地元の方が丁寧に教えてくれたので、知っている人からすれば当たり前かもしれませんが、教わった基本をまとめてみます!
そもそもホタルイカとは?
その生き物を捕獲しようとするならば、生態や習性を知ることが大切!ということで、ホタルイカの特徴を確認しましょう。
ホタルイカの特徴
ホタルイカは、軟体動物類のホタルイカモドキ科に属する深海性のイカで。「コイカ」あるいは「マツイカ」ともよばれ、胴長は雄4cm~5cm・雌5cm~7cm、重さ10gと小さい。
出典:富山県ホタルイカ協会公式HPより
日本でホタルイカが生息しているのは新潟県沖から山陰沖にかけてです。ホタルイカは回遊性の1年魚で富山湾には産卵の時期にやってきます。太平洋岸でも捕獲されることがありますが、数百万匹の大群で海岸近くまで押し寄せるのは富山湾独特の珍しい現象で世界でも他に例はなく、富山湾の富山市から魚津市にかけての沿岸域は国の特別天然記念物に指定されています。
上記に記載の通り、ホタルイカは深海に生息しているイカですが、春(3月~5月)にかけて産卵のため富山湾に接岸します。
必然的にホタルイカを岸から捕れるのは今の時期だけということになりますね!
さらに大量に捕れる可能性があるのは富山湾のみであり、新鮮なホタルイカを求めて大勢の方が富山県にやってきます。
ホタルイカの産卵
ホタルイカは富山湾に産卵のためにやってきます。3〜6月に群れをなして富山湾に押し寄せるのは、そのほとんどが腹に卵をもった雌、雄は数千尾に1尾しかいないといいます。雄は雌よりやせ形で華奢、11月〜2月に交接を済ませると雌よりも早く死んでしまうのです。
出典:富山県ホタルイカ協会公式HPより
産卵期の雌は昼は水深200mの海底付近で生活し、夕方から夜中にかけて浮上し産卵します。未明には潮の満ち引きによって沖に戻れなくなったホタルイカが波打ち際にたくさん打ち上げられていることがあり、これを地元では「ホタルイカの身投げ」と呼んで春の風物詩になっています。
富山湾にくるホタルイカはそのほとんどが雌であり、身には卵がぎっしり詰まっていて味も別格。
自分も今回捕れたホタルイカを食べてみて、スーパーの市販品よりも身がプリっとしていて、風味もよく、夜通し人々が捕る理由がよくわかりました。笑
上記に書いてあるような「ホタルイカの身投げ」は様々な自然条件が重ならない限り見ることは困難(ってよりも身投げの前に人が捕る…笑)ですし、現実的には網を使って生きた個体を捕獲するのが現実的だと思います。
ホタルイカ捕りで必要なもの
軽量で大きな網
網に求められる条件としては、
①伸縮可能なタイプ:夜、周囲が暗い中での取り回しは大変なので、折り畳みサイズはコンパクトなもので伸ばせば長い(遠くのホタルイカも捕れる)ものがベスト!
②網目は細かく:ホタルイカは小さいため、網目が大きいと間から逃げてしまうので、細かいほうが良いです!
③軽量であること:水中にいれてホタルイカを追うと想像以上に水圧がかかり重いので、そもそもの自重が軽いほうが、ホタルイカの素早い動きに対応できます!
④頑丈であること:③とも重複しますが、水圧に耐えられる頑丈さが必要です!
投光器は電球色を!
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特に漁港等の足場の良い場所から捕るならば、投光器が必須です。
ホタルイカは灯りに集まる習性があるので、それを利用して岸から離れたところにいるホタルイカを網の届く範囲に寄せることが重要です。
また気を付けなければいけないのが、「LEDの灯りはホタルイカが嫌う!」こと!
投光器が必要なことを知っている人は多いですが、LEDを使用している人が多い気がします。
なので、投光器を選ぶ際は「電球色」の光を発する投光器を選びましょう。
仮にLEDのライトしかないという人は、コンビニ等で温かいお弁当を入れてもらう際に使う茶色の袋を被せるだけでも効果はあるみたいです!(地元の漁協の方が言っていました!)
ホタルイカの鮮度を守るバケツ
捕まえたホタルイカを活かしておくバケツも必要です。
また、捕まえたホタルイカが吐いた墨は水を汚すため、長時間バケツの水を入れ替えないと、すぐに死んでしまい鮮度が落ちてしまいます。
なので、紐がついているバケツで定期的に水を入れ替えることが鮮度の良いホタルイカを持ち帰るコツですね!
クーラーボックスと氷も!
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家に持って帰るまでも鮮度を保つことが重要!ってことでクーラーボックスと氷もあった方がいいでしょう。
寒い時期は不要かもしれませんが、春も本番となり気温が平均で2桁になってくればあったほうが無難です!
実際に捕ってみた感想は…?
諸々準備して、いざ釣り場へ。
現場に着いたらまずは投光器をセットし、ホタルイカを集めます。
ホタルイカが捕れるタイミングは主に2つあって、
①昨晩、浅場にあがったホタルイカ
②当日、沖から浅場にきたホタルイカ
に大別されます。
①については、浅場にあがってきたものの沖に戻れなくなったホタルイカが日中は物陰等に潜み、暗くなったタイミングで出てくるもの。
暗くなってすぐに捕れるホタルイカは主に①のことが多いです。
②は記載の通りで、その日に沖から入ってくるもので、主なタイミングとしては、「深夜に満潮を迎える新月」がポイント。
月明りが強いと、投光器の効果が薄くなってしまうのでなるべく月明りがないほうがおすすめです!
この日は若干、月明りが強く苦戦しましたが、なんとか20匹程捕ることができました!
捕ったホタルイカはボイルして酢味噌で美味しくいただきました♪
令和2年度はホタルイカが大漁…!?
富山県農林水産総合技術センター 水深研究所によると、今年は例年と比べて漁獲量が多くなる見込みとのこと。
本年のホタルイカの総漁獲量は、平年(平成22~令和元年の平均漁獲量:1,451 トン)を上回ると予測される。
出典:富山県ホタルイカ協会公式HPより
まだホタルイカにチャレンジしたことがない方は、今年がチャンスかもしれません(未経験の自分でも捕れたぐらいなので…笑)
限りある資源に感謝しつつ、旬の富山湾の恵みを体感してみてはいかがでしょうか?
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