ミドストとは?
主に初春~5月初旬(水温6~12℃前後)の攻略法の一つであるミドスト。
「ミッドストローリング」の略で、ジグヘッドに魚を模したワームをつけて、シェイクしながら中層を引いて魚を食わせます(中層ではなくボトム付近を引いてアクションするものを、一般的に『ボトスト』と呼んでいます)。
つい先日行われた、国内最高峰のバス釣りカテゴリーであるJBトップ50の上位入賞者パターンにもなっていた、春のド定番。
自分のホームレイクである野尻湖でも、解禁直後からGWまで最も安定的かつ簡単に魚が釣れるリグのひとつです。
ワームにこだわる人は多いですが、フックの重さ、アイの角度、ゲイプ、それに伴うアクションを気にしている人は少ないのではないでしょうか?
今回は、一見すると小さな差ですが、プレッシャーのかかるフィールドで釣果を大きく左右する、個人的なジグヘッドの使い分けを解説してみます。
(ミドストがメインとなる春の第1戦の成績は、2014年に8位入賞したぐらいで目立った戦績を残せていない旨、申し添えます…笑)
使用するジグヘッドの種類
ケイテック スーパーラウンドジグヘッド
恐らく、野尻湖の春の釣りでこのジグヘッドを使用していない人はいないと言っても過言ではないくらい有名。
野尻湖解禁間際になると、長野市街地の釣具屋から、これの1/20oz #3だけがごっそり無くなります。笑
比較的入手しやすく、ガード付きも販売されているなど、様々な状況に対応可能なラインアップが特徴。
もしジグヘッドに迷ったら、スーパーラウンドジグヘッドを購入しておけば間違いなし!
リューギ ヴェスパ
近年、急速に広がっていて、ジグヘッド界の不動のトップであるスーパーラウンドジグヘッドを脅かす存在。
特徴的なアイ、フックメーカーであるリューギ独特の鋭いフックポイント、絶妙なバランス設計等、個人的にも2019年からメインで使用してもいいかな?と思っているジグヘッドです。
ここ最近のJBシリーズの上位入賞者のタックルをみても、ヴェスパの使用率が第1位。プロが選ぶ高品質なジグヘッドです。
ノイケ ケムケムヘッド
スモラバ界の大御所『ケムケム』で使用されているハイレベルなフックを、ミドスト等でも使用できるように販売されたジグヘッド。
ケイテックのスーパーラウンドジグヘッドと形状はそっくりですが、ヘッドの根本にギザギザを入れてワームをホールドしやすいように工夫されており、細かなこだわりがみられます。
ベイトブレス Mシェイカー
ワームメーカーとして有名なベイトブレスより販売されているジグヘッド。
個人的に使用頻度が一番高い1.3gのラインナップがないため、使用する機会は少ないですが、強風が吹いていたり、比重の軽いワームでジグヘッドを使うときなどに、今持っている1.8gを使用することもあります。
グローブライド バサーズジグヘッドSS
つり具おおつか長野店で1袋100円で安売りしていたのを、おかっぱり用にと買い占めたので、大量に在庫があります。笑
前述のジグヘッドがあるので、試合で使うことはありませんが、消費の激しい春のおかっぱりでは経済的なバサーズジグヘッドに助けられています。
ジグヘッドの使い分け
重さ
個人的な重さの使い分けは以下の通りです。
1/32oz(約0.9g)…水深0.1~1.5mが目安。おかっぱりのメインウェイト。野尻湖では高比重なゲーリー素材と合わせたり、中層をゆっくり漂わせるならこの重さです。
1/20oz(約1/3g)…水深1~3.5mが目安。野尻湖で使用するジグヘッドの90%が1/20oz。野尻湖が初めての人はこの重さを持っていれば間違いないです。
1/16oz(約1.8g)…個人的な使用頻度は高くないですが、1/20ozで底が取りにくいほどの湖流や強風が吹いたときに出番があるかな?初心者が始めてミドストをやるのであれば、竿で重みを感じ、アクションのつけやすい1/16ozがおすすめ!
フックサイズ
個人的に使用するのはフックサイズが#4~#2まで。
一番小さいのが#4で、大きいものが#2です。
こればっかりは使用するワームのサイズで変わるので何とも言えませんが、ひとつ気にしているのは、『ワームの可動域』です。
上の図でいうと、
フックサイズが小さいほど、『ワームの可動域(赤線)が広がる=波動(青線)が強くなるが、フッキング率は低下する』
フックサイズが大きいほど、『ワームの可動域(赤線)が広がる=波動(青線)が弱くなるが、フッキング率は向上する』
例えば、その日は水が濁っていてアクションを強くしたいならば、フックサイズを下げて波動を強くしてアピールさせる(もしくはワームサイズを上げるか、色を濃くするし、ショートバイトが多くフッキングしないのであればフックサイズを上げる(もしくはワームを小さくする)といったイメージ。
自分が使用するワームがどのフックだと一番安定した動きをするのかチェックしてみることも大切ですね。
個人的には1/20oz #3で決まり!
これまでも書いてきましたが、個人的には1/20oz #3がスタンダード。
多用する2.5in前後のワームはすべてこれで対応し、上記のように湖のコンディションや魚の活性に合わせて、大きくするのか小さくするのか判断します。
ちなみによく行く浜津ヶ池は、ステイン~マッディとワームを目立たせる必要があるため、2.5inのレッグワームでも#4のフックで波動を強くするとともに、暗い色を使用し、シルエットを強調するようにしていました!
いよいよ解禁まで3週間あまりとなった長野県野尻湖。解禁~GWに釣行に行かれる方は必ずジグヘッドを用意してください!
ちなみに、自分がミドストをやるときはこの竿一択。春に野尻湖行く予定だけど竿、どうすればいいかなー?という人は、中古でも安くいっているのでおすすめ。
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